セルモーターの仕組みを3つのポイントで解説!

スタータモーターエンジン

エンジンは一度動き始めれば、4行程を繰り替えすことができますが、始動時には外部から力を受けて、吸気・圧縮を行う必要があります。この外部からの力こそがセルーモーターです。そんなセルモーターの仕組みを簡単に3つのポイントで解説していきます。

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セルモーターとは

セルモーターの仕組み

エンジンをかける際、セルモーターには大量の電気がバッテリーから送られます。電気が送られると、ピニオンギアと呼ばれる小さな歯車が、エンジンにあるフライホイールと呼ばれる円盤状の部品に噛み込んでセルモーターは回転を始めます(マニュアル車の場合)。セルモーターが回転することで、接続されたフライホイールが回り、クランクシャフトを回転させることで、エンジンは爆発を起こし、エンジンがかかります。

セルモーターの簡単な構造

セルモーターの仕組み

セルモーターの内部には、N極S極永久磁石が交互に備えられています。その内側には、電気を通すと電磁石になるアーマチャコイルが配置されています。アーマチャコイル電気に電気が流れると、その周りのN極とS極の永久磁石に対して吸い寄せられる力と反発する力により回転し、この回転運動がピニオンギアと呼ばれる小さな歯車に伝わり、フライホイールのリングギヤを動かし、フライホイールと繋がっているクランクシャフトが回ります。

セルモーターのクラッチ機構

セルモーターの仕組み

エンジンがかかると、エンジン回転の方がセルモーターの回転よりも速くなります。そのため、エンジンがかったら、セルモーターをクランクシャフトから切り離す必要があります。この切り離す役割を担っているのが、セルモーターのクラッチ機構です。

セルモーター

セルモーターのクラッチ機構は、セルモーターと接する外周部と、ピニオンと直結するシャフトで構成されています。この外周部と内周部の間には、バネとローラー(回転する部品)があります。モーターがクランクシャフトを回す始動時は、外周部と内周部がバネとローラーにより連結し、モーターの回転がフライホイール外周のリングギヤに伝わります。

エンジンがかかり、ピニオンギアが外周部よりも速く回転し始めると、バネとローラーによって繋がっている外周部と内周部の連結が解除されます。連結が解除されることによってピニオンギアが空転するので、セルモーター側には回転が伝わらないようになっています。

この記事を書いた人
自動車ライター
YOSHIKI

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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