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オルガン式と吊り下げ式ペダルの違い|支点・姿勢・電子制御

Mazda CX-5の床側から立ち上がるアクセルペダルとブレーキペダル
Mazda CX-5の床側から立ち上がるアクセルペダルとブレーキペダル。2019 Mazda CX-5 2.2 SkyActiv-D 2WD High (43).jpg — Bindydad123 / 出典 / CC BY-SA 4.0。

アクセルペダルには、床から生えるようなものと、上からぶら下がるものがあります。どちらも踏むのに、何が違うのでしょうか?まずは、どこを中心に動くかを見てみましょう。

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オルガン式は、床に近い下側の支点から傾く

床側に支点を持ち、上側が動く代表的な形がオルガン式です。一方、上側に支点があり、下側を踏んで動かすのが吊り下げ式です。どちらも、足の動きを車へ伝えるための操作部です。

支点の場所が違うと、足裏との当たり方や、踏んだときの動く軌跡が変わります。ただし、ペダルの形だけで電子制御かワイヤー式かまでは決まりません。足元の形と、操作を伝える方式は別に考えましょう。

オルガン式は、姿勢が合っていれば、足とペダルの動きをそろえやすい設計です。マツダも、かかとを床につけたときに両方の動きが合いやすく、アクセルの調整や、長く運転したときの疲れを減らすことにつながると説明しています。

ただし、ペダルの場所とシートを調整できる範囲も関わります。全員に同じ効果が出るとか、どのオルガン式も同じ感触とは限りません。

Mazda CX-5の足元。右側の細長いアクセルペダルは床の近くから立ち上がっています。左側はブレーキペダルです。
床の近くを支点にするアクセルペダル
Mazda CX-5の足元。右側の細長いアクセルペダルは床の近くから立ち上がっています。左側はブレーキペダルです。2019 Mazda CX-5 2.2 SkyActiv-D 2WD High (43).jpg — Bindydad123 / 出典 / CC BY-SA 4.0

ボルトくん

床から出てる方が、必ず疲れにくいの?

ハグルマ先生

座る位置や足の長さ、ペダルの角度なども関係します。支点の方式だけでは、人それぞれの合い方までは決められませんよ。

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吊り下げ式は、上側の支点からアームが動く

MT車の吊り下げ式ペダルの例。方式の比較で、Mazdaと同じセンサー・反力を持つ製品という意味ではありません。
上側に支点を持つペダル
MT車の吊り下げ式ペダルの例。方式の比較で、Mazdaと同じセンサー・反力を持つ製品という意味ではありません。Car pedals 20180814.jpg — Santeri Viinamäki / 出典 / CC BY-SA 4.0

吊り下げ式では、足元の上側に取り付けた支点から、アームが下へ伸びています。その先に、足で踏む面があります。ペダルの下端を床へ固定して動かすのではなく、上の支点を中心に動く作りです。まずは、どこを中心に回るかを見比べてみましょう。

取り付ける場所とアームの形を変え、車の足元の広さや配置に合わせます。床近くの形がオルガン式と違うので、靴が触れる場所や、踏む途中の感触にも違いが出ます。

ただ、支点が上なら細かな調整が苦手、とは限りません。アームの長さ、踏む面の角度、戻すばね、摩擦を調整して、踏み心地を作れます。

ボルトくん

上からぶら下がってたら、細かく踏みにくいの?

ハグルマ先生

アームの長さ、角度、ばねの力でも感触は変わるんですよ。支点の場所だけでは、調整のしやすさは決まりません。

踏みやすさは、姿勢とペダルの重さも合わせて見る

小さな踏み込みを保ちやすいか

オルガン式は、足とペダルの動きを合わせやすいのが利点です。一方、吊り下げ式も、角度や押し返す力が合えば、細かく操作できます。

高速道路で踏み込みを保つときと、街で何度も踏み替えるときでは、使いやすさの印象が違うこともあります。比べる前に、シートを自分に合わせましょう。ペダルの形より先に、無理なく操作できる姿勢かを確認します。

床やマットとの位置関係

オルガン式は床の近くに取り付け部があり、吊り下げ式は上からアームが伸びます。掃除のしやすさや、フロアマットとの位置関係にも違いがあります。

どちらでも、物やマットが引っかかれば危険です。オルガン式でもマットは干渉しますし、吊り下げ式でも床の物が邪魔になります。動く範囲をふさがないように保ちましょう。

コストや疲労を形式だけで決めない

製造コストは、機械部品、センサー、材料、取り付け、生産数で違います。電子制御が増え、機械的につなぐ制約は変わりましたが、それだけで両方式の価格差がなくなったとは言えません。

疲れも、姿勢、体格、靴、操作回数、ペダルの重さの組み合わせで変わります。足がつらければ「慣れれば直る」と我慢せず、シート位置などを見直し、無理なく操作できるか確認してください。

ペダルの形式と、実際の使いやすさを分ける
比較する点 実車で確認すること
踏み込み 動く軌跡、重さ、細かな操作のしやすさ
足元 床、靴、純正マットとの干渉
長時間の操作 座席位置、足首や膝の姿勢、支え方
コスト ペダル全体の構造、センサー、製造と交換条件

ボルトくん

試すなら、ペダルだけ触れば違いが分かるの?

ハグルマ先生

まずシートを合わせ、無理なく届く姿勢にするんです。そのうえで、踏み込みを保つ感触と、普通の踏み替えのしやすさを確かめましょう。

ペダルの形と、電子制御の応答は別の要素

電子制御用アクセルの実物。踏み込みを信号にする方式と、床側・上側の支点の違いは別の分類です。
取り外した電子式アクセル
電子制御用アクセルの実物。踏み込みを信号にする方式と、床側・上側の支点の違いは別の分類です。Accelerator pedal EDC.JPG — Panoha / 出典 / CC BY-SA 3.0

今の多くの車は、センサーでアクセルの位置を読み、制御装置がエンジンやモーターへ必要な出力を指示します。電子制御式は、オルガン式にも吊り下げ式にもあります。

ガソリンエンジンでは、踏み込みをもとにスロットルなどを動かします。仕組みはスロットルボディの役割と種類で解説しています。同じペダルの形でも、モードと制御が違えば、同じ踏み方への加速感は変わります。

だから「オルガン式は穏やか」「吊り下げ式は反応が速い」とは決まらないんです。足が感じる形の違いと、車が加速する反応を分けて比べましょう。

ボルトくん

オルガン式はゆっくり加速して、吊り下げ式は速いの?

ハグルマ先生

同じ形でも、モードや制御で反応は変わるんですよ。どちらにも電子制御式があるので、形だけで加速の性格は決まりません。

形式だけで燃費や踏み間違い防止は保証できない

調整しやすいペダルは、運転しやすさに役立ちます。ただ、形式だけで燃費が何%よくなるとは言えません。道、速度の変化、車の制御など、ほかの条件も関わります。

安全も同じです。自然な姿勢を目指していても、その形式なら踏み間違いが起きない、という保証ではありません。ペダルの間隔、座席、視界、運転者の状態も含めて考えます。

形式の利点として、両足で使い分ける方法や、かかとを固定して足先だけで踏み替える方法を勧めることはできません。アクセルとブレーキを確実に踏み替え、具体的な操作と姿勢は、説明書や適切な運転指導に従ってください。

ボルトくん

踏み間違えにくい形を選んだら、もう安心なの?

ハグルマ先生

その形なら絶対起きないとは言えないんです。座席や間隔も確認し、アクセルとブレーキを確実に踏み替えることが必要ですよ。

購入や試乗では、戻り方と足元の干渉も確認する

  • 安全に駐車した状態でシート位置を合わせ、背中を支えたまま無理なく操作できるか確認します。
  • ペダルの位置や間隔を確認し、靴が引っ掛かる場所や足元の障害物がないかを見ます。
  • 許可された試乗では安全な交通状況に従い、通常の運転で反力や戻り方、車の応答を確かめます。
  • ペダルが戻りにくい、引っ掛かる、急に操作感が変わった場合は、そのまま使い続けず点検を依頼します。

マットは、車種に合う運転席用を、固定具でしっかり留めます。重ね敷きは避けてください。後付けのペダルカバーやスペーサーも、動く範囲や隣のペダルとの距離を変えるので、安易に付けないようにしましょう。

ボルトくん

マットやカバーでも、踏み心地が変わるの?

ハグルマ先生

動く範囲を妨げることがあるんです。合うマットを固定し、重ねないでくださいね。戻りにくい、引っかかるときは点検が必要ですよ。

足で感じる重さと、車の加速を分けて考える

足が感じる重さは、戻すばね、機構の摩擦、角度などで決まります。一方、センサーが読んだ踏み込みから、どれだけ駆動力を出すか決めるのは、制御装置です。

モードを変えて加速感が変わっても、支点の場所が変わったわけではありません。同じ形式でも、押し返す力の設計と、車が反応する制御は、別々に作れます。

試乗では、先にシートを合わせ、足元に邪魔な物がないか確認します。それから普通の操作で、感触と反応を見ます。形式だけで、すべての人の疲れや踏み間違いを予測することはできません。

ボルトくん

同じオルガン式なのに、加速が違うのはどうしてなの?

ハグルマ先生

足元の形と、踏み込みを駆動力に変える制御は別なんです。ばねの力や走行モードも、感触に関わりますよ。

よくある疑問

オルガン式なら電子スロットル?

支点の形式と、信号の伝え方は別です。オルガン式にも吊り下げ式にも、電子制御のペダルがあります。

固定マットなら二枚重ねもいい?

固定できても重ね敷きは避けます。車種に合う運転席用を、指定の固定具で留め、ペダルの動きを邪魔しないようにしてください。

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参考資料

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この記事を書いた人
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ハグルマ先生

メカニズモ編集長

2016年より自動車業界に携わり、輸入車ディーラーや中古車販売店などで実務経験を積む。

自動車専門ウェブメディアの運営にも携わり、業界で培った知識と講師としての経験を活かしながら、車の構造や部品、メンテナンスに関する情報を分かりやすく発信している。

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