車についているライトの名称と役割について簡単に解説!

車についているライトの名称と役割について簡単に解説!ボディ

自動車には視認性を確保したり、他の車に自車の存在を知らせるなどの安全性などから、様々なライトが備えられています。それぞれの名称と役割について見ていきましょう。

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前方のライトの名称と役割

ライトにはヘッドライトやスモールライト、フォグライトなど様々なライトがあります。

ヘッドライト(前照灯)

車についているライトの名称と役割について簡単に解説!

ヘッドライトは車の前面左右にあり、夜間に車両前方の路面を照らすライトの事です。

ヘッドライト本体は主に「リフレクターヘッドライト」と「プロジェクターヘッドライト」の2種類あります。ヘッドランプにはハロゲン、HID、LEDライトなどの種類があります。

ヘッドライトには、ロービーム(すれ違い用前照灯)とハイビーム(走行用前照灯)の二種類があります。

ロービームが前方40mを照らすことができるもの、ハイビームは、その倍の前方100mを照らすことができるものと保安基準で定められています。対向車や前走車が存在する場合には、ロービームを使用することとされています。

スモールライト/ポジションライト(車幅灯)

車についているライトの名称と役割について簡単に解説!

スモールライトは、車両前方に備えられたライトの事です。車幅灯、クリアランスランプとも呼ばれています。このスモールライトには停車中に自車の存在を周りに知らせる役割があります。

ウィンカー(方向指示器)

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ウィンカー(方向指示器)は、車の進行する方向などを橙色の点滅によって周囲に伝えるものです。車両の前方と後方、車によってはミラーに備えられています。灯火の色や明るさなども、保安基準で定められています。

ハザードランプ(非常灯)

ウィンカーを左右同時に点滅させ、危険の発生や停止していることなどを他車に知らせます。

コーナーリングライト

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Von Olds 403 – Eigenes Werk, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5538693

側方照射灯とも呼ばれ、ウィンカーと連動して旋回方向を照らすライトの事です。しかし現代では、ヘッドライトの光量が増えたことや、コーナリングランプが無くても十分に光が届くようになったこと、進行方向に自動的に光軸を向けるAFSと呼ばれる機能が登場した事などにより、姿を消しました。

フォグライト

車についているライトの名称と役割について簡単に解説!

フォグランプはヘッドライトよりも下の位置に設置されているライトです。降雨、降雪、濃霧などのときにヘッドライトの補助をします。霧の時は水蒸気によってライトの光が乱反射してしまいます。フォグライトは下向きに点灯するライトなので、霧の影響を受けにくいようになっています。

後方のライトの名称と役割

テールライト(尾灯)

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「尾灯」とも呼ばれ、自動車の後部にある赤いライトのことです。 赤色に光らせることで後続車に存在を示します。

ブレーキライト(制動灯)/ハイマウントストップライト

制動灯とも呼ばれ、ブレーキをかけると赤色に点灯し、後続車に減速することを知らせるライトのことです。また、メインのブレーキライトとは別に、より高い位置に配置されるのがハイマウントストップライトです。役割は同じです。

バックライト

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By Photo: Harry Wad, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1258253

バックギアに入れたときに点灯します。後方を白色の光で照らし、周囲にバックすることを知らせる役割があります。

ナンバー灯

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後ろのナンバープレートを照らすライトのことです。スモールライト/ヘッドライトのスイッチと連動して点灯します。

バックフォグライト

車についているライトの名称と役割について簡単に解説!
By HyperbolicSheet – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26651407

荒天時などの視界の悪いときにのみに、非常に明るい赤色の光を発し、後続車からの追突を防止します。このバックフォグライトが必要なシチュエーションでないのに、点灯している人がいますが、後続車にとっては迷惑でしかないのでやめましょう。煽り運転の原因にもなります。

室内のライトの名称と役割

ルームライト

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ルームライトは夜間に室内を照らすライトの事です。天井やドア、足元などに備えられています。ON/OFFが自動の車が合ったり、手動の車があったりします。手動の場合は消し忘れが原因でバッテリーが上がる場合もあります。気を付けましょう。

カーテシーライト

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TTTNIS – 投稿者撮影, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=121088567による

ドアの下部にあり、乗り降りの際に足元を照らしたりします。高級車などの一部の車では、そのメーカーやその車のロゴを地面に映し出すものもあります。

ライトに関する学び

車についているライトの名称と役割について簡単に解説!

筆者は以前、初代ダイハツ・コペンで北海道を一周中にこのライトに関して1つ学びを得ました。初代ダイハツ・コペンの純正ヘッドライトはハロゲンという、他のと比較して明かりの暗いものでした。北海道の田舎道に街灯などありません。車が放つ明るさだけが頼りです。しかし、ハイビームで走行していても十分には照らせていないという状態で事件は起こりました。

暗くて視界の悪い道を進んでいると、突如黒い物体が現れたのです。慌ててハンドルを切ったその刹那、物体の正体を確認すると何と鹿の亡骸でした。旅を終えて、また同じような状況に遭遇した時に、事故のリスクを減らすためにも、ハロゲンからHIDのバルブに変え、車を変えても必ずHIDやLEDのように明るいものを選ぶようにしています。

この記事を書いた人
自動車ライター
YOSHIKI

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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