【入れたガソリンが燃えるまで】燃料装置の名称と簡単な流れ

ガソリンエンジン

ガソリンエンジンは、その名の通りガソリンを燃やすことによって動力を得ています。ガソリンスタンドで入れたガソリンは、その後どのようにして燃やされるのでしょうか?現在主流のインジェクター方式をベースに、ざっくり見てみましょう。

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入れたガソリンは燃料タンクへ

【入れたガソリンが燃えるまで】燃料装置の名称と簡単な流れ

ガソリンスタンドで入れたガソリンは、給油口からインレットパイプと呼ばれる鋼管または樹脂でできた管で燃料タンクへと向かいます。この燃料タンクとはその名の通り燃料を貯蔵するタンクの事です。また、燃料タンクは軽量化のため、一般的に樹脂製です。

燃料タンクに蓄えられたガソリンは、燃料ポンプによって圧力が高められ、燃料パイプ燃料ホースによってエンジンの方まで運ばれます。また、これらを総称してフューエルデリバリーシステムと呼びます。

燃料タンクにあるもの

フューエルデリバリーシステム

燃料タンクには燃料ポンプの他に、燃料ポンプから吐き出される燃料の圧力を調整し、一定に保つフューエルプレッシャーレギュレーターや、燃料の中の不純物をろ過して、きれいにするフューエルフィルター、燃料の残量を計測するフューエルゲージユニットなどがあります。

燃料を噴射するインジェクター

【入れたガソリンが燃えるまで】燃料装置の名称と簡単な流れ

燃料を噴射する装置をインジェクターと呼びます。入れられたガソリンは、燃料タンクに貯蔵され、フューエルデリバリーシステムによってインジェクターへと向かいます。インジェクターの内部は、送られてきた燃料が常に充填されています。先端には小さなが穴が開いており、コンピュータからの電気信号を受け取ると、バルブが開いて燃料が噴射されます。噴射された燃料は液体のままだと燃焼されないので、霧状に噴射されます。

インジェクターの種類

燃料をどこに噴射するかによって、ポート噴射と直噴に分ける事が出来ます。

ポート噴射式

吸入
英語版ウィキペディアのWapcaplet, CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, via Wikimedia Commons

ポート噴射式は、吸気バルブに近い場所にインジェクターにあります。インジェクターで霧状になった燃料が、吸気管から入ってきた空気と混ぜ合わさり、混合気としてシリンダーに供給される仕組みです。シリンダー内に入る前に混合気が出来上がっています。

直噴式

【入れたガソリンが燃えるまで】燃料装置の名称と簡単な流れ
Ton1~commonswiki – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1242371による

直噴式は、ガソリンを直接シリンダー内に噴射する方式です。この方式ではインジェクターは燃焼室の側面、または中央に配置されます。シリンダー内に入ってから混合気が出来上がります。

この記事を書いた人
自動車ライター
YOSHIKI

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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