【簡単解説】オルタネーターの仕組みと各部の名称

オルタネーターエンジン

オルタネーターはエンジンの動力を使った発電機です。オルタネーターで発電された電気はバッテリーに蓄えられ、エンジンをかけるセルモーターや、各電装品に電気が行き届きます。もう少し詳しく見てみましょう。

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オルタネーターの仕組み

オルタネーター

エンジンの動きがファンベルトなどを介してオルタネーターに伝えられると、オルタネーター内部にあるローターコイル(電磁石)が回転して電力を生み出せるようになっています。ローターコイルが回転すると、その外側にあるステーターコイルに交流の電力が発生します。

オルタネーターの構造

Pentti Immonen – Simo Nieminen: Auton sähkölaitteet, 1st edition (2008), WSOY, p. 131., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25769860による

ステーター・・・3つのコイルがまかれていて、永年磁石になっているロータがその外側を回ることで、電気誘導が起こり電気を発生させる。

スリップリング・・・ローターの磁極を機能させるためには電気が必要です。スリップリングは回転体に対して電力を送ることができる部品です。

レクティファイアー・・・6~8個のダイオードで構成されており、ステーターコイルで発生した交流を整流して直流にする。

レギュレーター・・・ローターコイルに流れる電流を調整して、電圧が一定になるように制御している部品。

直流と交流

直流と交流

電気の流れ方には直流と交流の2種類があります。直流とは、電流や電圧が変化しない電気の流れ方をいいます。例えば乾電池などは直流です。一方、交流とは電流、電圧が周期的に変化している流れ方です。代表的な例として家庭のコンセントが挙げられます。

交流で発電して直流でバッテリーへ

バッテリー

オルタネーターは交流で発電しますが、車で使われている電装品では直流が使われているため、交流を整流して直流にする必要があります。なぜ直流で発電しないのでしょうか?それは直流に比べて発電効率が良いためです。以前はダイナモと呼ばれる直流の発電機を利用していましたが、直流の発電量は回転数などで変動しやすく、安定した電力を維持することが難しかったため、オルタネーターが採用されるようになりました。

この記事を書いた人
自動車ライター
YOSHIKI

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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