車通勤の人々は毎朝眠い目をこすって運転席に座り、クソだりぃな~と思いながらエンジンをかけるわけですが、この時音ってなんかうるさく、ヤル気に満ち溢れてないですか?この記事ではその理由について解説していきます。
アイキャッチ:2012年Honda Civicの回転計。写真の針の位置は、冷間時の正常値を示すものではありません。
Daniel Case / 出典 / CC BY-SA 3.0(一部加工)
まず「回転数」と「アイドリング」って何?

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エンジンの中では、燃料を燃やす力で軸を回しています。この軸をクランクシャフトと呼びます。回転数は、この軸が1分間に何回回るかを表した数字です。メーターに「×1000 r/min」と書いてあれば、針が1を指す位置は毎分1000回転。1000回も回っているのに、表示は1。なかなか控えめです。
アクセルを踏まず、エンジンが自力で回り続けている状態をアイドリングと呼びます。止まっている車でも、エンジンまで止まっているとは限りません。基本の動きはエンジンの仕組みで説明しています。
多くの車では、冷えた状態で始動すると、暖まった後より高い回転数をしばらく保ちます。冷間時に回転数が上がること自体は、日産の取扱説明書でも説明されています。ただし、何回転で何秒続くかは車種や気温で違います。[1]
冷えたエンジンを、止まらず回し続けたい

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エンジンは、空気と燃料を混ぜて燃やします。冷えているときは燃料が蒸発しにくく、油の粘りなども暖まった後とは違います。暖まっているときと全く同じ条件では、安定して回しにくいんですね。
そこでコンピューターが温度などを見て、取り込む空気や噴く燃料、火花を飛ばす時期を調整します。回転数を高めに保つのも、その制御の一つです。「アクセルを勝手に踏んでいる人」がいるわけではなく、車側が回り方を整えています。
空気の入り口を調整するスロットルや、制御を担当するECUがここに関わります。ただし古い車では別の装置を使う場合もあり、すべての車が同じ部品で調整しているわけではありません。
エンジンだけでなく、排気をきれいにする装置も暖める

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始動直後の制御には、排気をきれいにする装置を早く働かせたい、という目的もあります。排気の通り道にある「触媒」は、反応を助けて有害な成分を減らす装置です。十分に冷えていると、暖まった後と同じようには働けません。
車によっては、空気の量や火花を飛ばす時期などを変え、排気の熱で触媒を早く暖めます。本田技術研究所も、吸入空気量と点火時期を使った始動後の触媒暖機を紹介しています。「回転を上げるだけ」の一つの操作で全部を済ませているわけではないんですね。[2]
そのため、音が静かになった瞬間と、エンジン内部やオイルまで十分に暖まった瞬間は同じとは限りません。音だけを合図に、いきなり強く加速するのは避けましょう。装置の中身は触媒の仕組みへ。
落ち着くまで待つ?異常かどうかは何を見る?

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発進時はブレーキを確実に踏み、周囲を確認します。冷間時は回転が高く、オートマ車が進もうとする力も強く感じる場合があるためです。アクセルを踏んで無理に暖めたり、回転を落とそうと操作したりする必要はありません。[1]
長く停車して暖める必要があるかは、車の指定を確認します。例えばトヨタは、ハイブリッド車ではエンジンの始動と停止を自動で制御するため、暖機運転は不要と案内しています。方式の違う車へ、同じ待ち時間を当てはめないことが大切です。[3]
暖まっても以前より明らかに高い、回転が上下し続ける、強く揺れる、警告灯が点く。そんな変化は「朝だから」で片付けず点検を相談します。気温、始動からの時間、エアコンの使用も伝えると、状態を説明しやすくなります。揺れが中心ならアイドリング時の振動も参考になります。




