公開料金で見る、修理・交換費用の例
まずは、整備店が公表している料金を見てみましょう。同じ「交換料金」でも、部品代を含む金額と工賃だけの金額があります。対象車と含まれる作業をそろえて比較することが大切です。
料金の確認日:2026年10月8日。「〜」は各店が掲載する開始価格です。車種・部品・作業条件によって変わるため、依頼時の見積もりを確認してください。
| 作業 | 公開料金(税込) | 対象・含まれる費用 | 公表元 |
|---|---|---|---|
| フロントのブレーキパッド交換 | 軽乗用車:19,140円〜 1,500ccまでの小型乗用車:19,800円〜 | 一般整備の料金。部品・油脂・工賃込み。車検時の推奨整備料金とは別のメニュー。 | ダイハツ中山 2026年4月現在 |
| バッテリー交換 | 13,420円〜 | 軽乗用車・1,500ccまでの小型乗用車。部品・工賃込み。バッテリーのサイズによって変動。 | ダイハツ中山 2026年4月現在 |
| エンジンオイル交換 | 軽乗用車:5,500円〜 1,500ccまでの小型乗用車:5,700円〜 | 油脂・工賃込み。オイルエレメント交換は別メニュー。 | ダイハツ中山 2026年4月現在 |
| ファンベルト交換 | 部品代:1,650円〜 工賃:2,750円〜 | 車検時の追加整備の参考料金。車種・ベルトの本数など個別条件は要確認。 | 多賀自動車工業所 改定日の記載なし |
| オルタネーター交換 | 工賃:8,800円〜 | 工賃のみ。交換部品などの費用は別途確認。対象車は個別見積もり。 | モナミモータース 改定日の記載なし |
| ラジエーター交換 | 工賃:6,600円〜 | 工賃のみ。ラジエーター本体・冷却水などの費用は別途確認。対象車は個別見積もり。 | モナミモータース 改定日の記載なし |
この表のオイル交換やベルト交換の金額を、そのまま「エンジンの異音を直す費用」と考えることはできません。必要な作業は点検結果によって決まります。エンジン本体の分解・修理や周辺部品の交換が必要な場合は、それぞれの見積もりを取ります。
症状から、点検で確認することを調べる
部品を決めて交換を依頼する前に、いつ、どのような不調が出るかを整理しましょう。次のページで確認項目と関連する部品を読めます。
エンジンから異音がする
始動時だけか、アイドリング中も続くか。音の種類と発生する条件を伝えます。ガラガラ音とキュルキュル音では、点検の手がかりも異なります。
エンジンがかからない
無反応、クリック音、セルが回るのに始動しない状態を区別します。バッテリーやセルモーターなど、何を点検した結果なのかを確認しましょう。
ブレーキから音がする・効きが変わった
パッドの交換が必要なのか、ローターなどにも作業が必要なのかを点検で確認します。見積もりでは前輪・後輪のどちらが対象かも確認してください。
変速ショック・回転数だけ上がる
変速機の種類、冷間時と暖機後の違い、選択したレンジを伝えます。調整・部品交換・本体修理など、提案されている作業範囲を見積書で確認します。
液体が漏れる・冷却水が減る
漏れた位置や量、警告表示を記録します。漏れている箇所の修理と、油脂・冷却水の補充や交換を分けて確認しましょう。
段差で音がする・車体が揺れる
どの場面で、車体のどのあたりに音や揺れを感じるかを伝えます。交換する部品の数、左右同時交換の理由、交換後の調整が含まれるかを確認します。
エアコンが冷えない・風が弱い
風が出ない状態と、風は出ても冷えない状態を分けて伝えます。点検結果、交換部品、冷媒や作業の費用を明細で確認しましょう。
見積もりで確認したい6つの項目
「一式」の金額だけでは、比較しにくいことがあります。分からない項目は、作業を始める前に説明を受けておきましょう。
- 1. 点検・診断の費用
- 原因調査の料金、調査する範囲、分解が必要になった場合の追加料金。修理を依頼しない場合にも費用がかかるか。
- 2. 交換する部品
- 部品名、品番、数量、新品・中古・リビルトの区別。どの点検結果から交換が必要と判断したか。
- 3. 工賃と作業範囲
- 取り外し・取り付けに加え、調整や初期化などが含まれるか。同時に交換する部品がある場合は、その理由。
- 4. 油脂・消耗品・処分費
- オイル、冷却水、ガスケットなどの費用。取り外した部品の処分費や返却条件。
- 5. 税込み総額と追加作業の連絡
- 支払総額、見積もりの有効期限、追加作業を進める前の連絡方法。予算の上限がある場合は事前に伝える。
- 6. 納期・代車・修理後の保証
- 入庫日と返却予定、代車や搬送の料金、保証の対象・期間・再発時の窓口。
新品・中古・リビルトは、価格と保証を合わせて比べる
中古部品は使用済みの部品を点検して再利用するもの、リビルト部品は摩耗した構成部品の交換や再組み立て、検査などを行った再生部品です。選ぶときは、部品の種類だけでなく、個別の適合・状態・保証条件を確認します。
- 新品:純正品か社外品か、適合品番、納期と保証を確認する。
- 中古:使用歴や点検結果、取り付け後に不具合が出た場合の対応を確認する。
- リビルト:再生した事業者、交換・検査した範囲、保証対象、取り外した旧部品の返却条件を確認する。
部品だけが保証されるのか、再交換の工賃も対象になるのかで負担は変わります。見積もりを比べる際は、同じ条件にそろえてください。
修理を相談するときに伝えること
車検証を手元に置き、車種・型式・年式・走行距離を伝えます。症状は、次の順番で整理すると説明しやすくなります。
- いつから:最初に気づいた日と、それ以前に行った整備や部品交換。
- どの場面で:始動時、停車中、加速時、変速時、ブレーキ時など。
- 何が起きるか:音、におい、揺れ、液漏れ、メーターの表示。
- どのくらい続くか:一瞬だけ、常に続く、冷えているときだけなど。
録音や写真は安全に停車した状態で残します。音を再現するための空ぶかしや試走はせず、まず工場に症状を伝え、自走してよいか・搬送が必要かを相談してください。
複数の見積もりを取る場合も、同じ症状・点検結果・希望する部品条件を伝えます。診断にかかる費用は、各店へ依頼する前に確認しましょう。

