アメリカのハイオクは日本のレギュラー相当?アメ車にレギュラーガソリンを入れても大丈夫なのか?

【ガソリンって何?】製造プロセスからハイオク・レギュラーの違いまで徹底解説! コラム

アメリカ車オーナーにとって、ガソリンの選択はエンジンのパフォーマンスと経済性を左右する重要な決断です。中には「アメリカのハイオクは日本のレギュラーと同等」という意見も聞こえてきますが、一体その真実はどうなのでしょうか?この記事では、アメリカと日本のガソリンのオクタン価の違い、測定方法、車種ごとの適切なガソリン選びについて詳しく探ってみましょう。

スポンサーリンク

アメリカと日本のガソリンのオクタン価の微妙な違い

【ガソリンって何?】製造プロセスからハイオク・レギュラーの違いまで徹底解説!

アメリカと日本では、ガソリンのオクタン価の設定に異なる基準が用いられています。アメリカではAKI(アンチノック・インデックス)という測定方法が使われ、日本ではRON(リサーチ・オクタン価)が主に用いられます。そのため、同じ「ハイオク」でもオクタン価の数値は異なります。アメリカのハイオクが日本のレギュラーと同等だと断定するのは早計です。

測定方法の違いがもたらす違い

アメリカ(RONに直した値) 日本
レギュラー89(91)91
ハイオク91~94(97)100

オクタン価の表示には測定方法によるわずかな違いが影響しています。アメリカと日本の測定方法の違いが原因で、同じ数値でも実際のオクタン価には微妙な差が生じるのです。アメリカのハイオクの表示オクタン価が92であっても、日本のレギュラーガソリンの実際のオクタン価91とは一概には同じとは言えません。測定誤差を考慮した実際のオクタン価を比較することが重要です。

車種による適切なガソリン選び

【ガソリンって何?】製造プロセスからハイオク・レギュラーの違いまで徹底解説!

アメリカ車でも、一般的なモデルはレギュラーガソリンを使用しても問題ありません。しかし、高出力エンジンやパフォーマンス志向の車種は、ハイオク指定をされていることがあります。これはエンジンの最適な性能を引き出すためやノッキングを防ぐためです。車の取扱説明書やメーカーの指示に従い、適切なガソリンを選ぶことが大切です。

ハイオクとレギュラーの選択のポイント

【ガソリンって何?】製造プロセスからハイオク・レギュラーの違いまで徹底解説!

アメリカ車を所有する際、ハイオクとレギュラーのどちらを選ぶべきでしょうか?一般的なアメリカ車はレギュラーガソリンでも十分な性能を発揮する場合が多いです。高出力エンジンを搭載している場合は、車のメーカーや取扱説明書の推奨事項を確認しましょう。自己責任でハイオクとレギュラーを混ぜて使用することも可能ですが、確実な情報を得るためにはメーカーの指示に従うことが推奨されます。

まとめ

アメリカのハイオクと日本のレギュラーは、オクタン価や測定方法の違いにより単純に同等とは言えません。一般的なアメリカ車においては、日本のレギュラーガソリンでも問題ない場合が多いですが、高性能な車種ではメーカーの指示に従うことが重要です。適切なガソリンを選ぶことで、エンジンの健康を保ちつつ最適な走行性能を実現できるでしょう。

この記事を書いた人
自動車ライター
YOSHIKI

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

YOSHIKIをフォローする
コラム
スポンサーリンク