車を所有して1日でも10年でも、ダッシュボードにある内気循環ボタンを見たことがあるのではないでしょうか。車の図と矢印が “U “の字に曲がっているボタンがそれです。このアイコンは、車内に吹き込まれる空気が、車外からではなく車内を循環していることを表しています。
暑い日に冷たい空気を、寒い日に熱い空気を車内全体に循環させなければならない場合に有効な手段です。しかし、多くのドライバーが知らないうちに、この小さなボタンは、使い方を誤ると健康を害する可能性があります。
車の内気循環ボタンを使ってはいけないとき
暑い日に車に乗り込み、車内を冷やすためにエアコンをつけるのは当たり前です。このとき注意したいのは、車種によっては冷たい空気を循環させるために、車が自動的に再循環ボタンをオンにすることです。しかし、10分ほど内気循環機能をオフにして、空気を循環させ車内を冷やしてからオンに戻すのがよいでしょう。
なぜかというと エアコンからは、吸い込むと有害なホルムアルデヒドが発生するからです。ホルムアルデヒドやその他の潜在的な汚染物質は、空気を内気循環させず、最初に車内を換気することで一掃することができます。その後、内気循環機能をオンにすればいいのです。
また、車内の空気を循環させることが危険なのは、冬場です。外気温が低いときに温風を循環させると、湿度が高くなり、窓が曇ることがあります。運転中に窓が曇るのは危険です。
車内の空気を循環させるのに最適なタイミングは?
車の空気を循環させることは、危険な場合もありますが、それ以外にも便利な場合がたくさんあります。ボタンを押すのに最適なタイミングは以下の通りです。
- 10分間車の換気後: 10分間車の空気を適切に換気していれば、内気循環ボタンを押して空気を循環させ、車内を効率的に涼しく保つ事が出来ます。
- 渋滞中:渋滞中は有害なガスを放出する他の多くの車に囲まれることになります。内気循環ボタンを押すと、排気ガスが車内に侵入するのを防ぐことができます。
- アレルギーの季節:花粉の季節には内気循環にすることで、花粉の侵入を防ぎ、使用するティッシュの量を削減できるかもしれません。
- 未舗装路を走る場合: 未舗装路も花粉同様、車内への埃の侵入を防ぐことができます。
- 臭い道路を運転する時: 牛の牧草地を通る道路を運転している場合は、外気を入れたくないので、再循環ボタンを押すことをお勧めします。