エギゾーストシステムは、排気ガスをエンジンから排出する装備やシステムの事です。エギゾーストシステムの構成とそれぞれの役割を見ていきましょう!
一連の流れと構成
順番や構成は車によって様々ありますが、基本的に各気筒ごとに発生した排気ガスを、エキゾーストマニホールドに集められ、エギゾーストパイプを通って触媒に向かいます。触媒で排気ガスが浄化され、マフラーから排出されます。ターボ車の場合、車種にもよりますがタービンハウジングがエギゾーストマニホールドの直後に配置されます。
排気干渉とエキゾーストマニホールド
高圧の2つの排気がエギゾーストマニホールド内でぶつかり合い、排気ガスが滑らかに流れなくなることを排気干渉と言います。この排気干渉を防ぐ為、エギゾーストマニホールドの管の長さをそろえた等長エギゾーストマニホールドと呼ばれるものもあります。
エギゾーストパイプ
エキゾーストパイプは、排気ガスを車の後方へと送り排出するための管です。先述のように、エギゾーストシステムは、エキゾーストマニホールド、触媒、マフラーで構成されていますが、それぞれのパーツはこのエキゾーストパイプで繋がれています。
触媒
触媒はとは、排気ガスの不純物や有毒成分を、化学反応によって浄化処理する排気システムの一部です。現在主流なのは三元触媒と呼ばれるもので、プラチナ、パラジウム、ロジウムを使用して化学反応を起こします。
マフラー
マフラーは、音の低減と排出ガスを抑制する役割を担っています。排気ガスは高温高熱で、そのまま排出してしまうと爆発音を轟かせます。この爆発音を軽減するために、マフラー内部はグラスウールなどの消音材や音圧を下げるための仕切りなどで構成され、音のエネルギーを小さくしています。またエギゾーストシステムにて2つマフラーを用いる場合もあり、先にあるものをプリマフラー、最後にあるものをメインマフラーと呼びます。