親の仇の如くブレーキを踏んだら、ペダルがガタガタと生まれたての小鹿の様に震え、押し返してきた事はないですか?あれって一体何が起きているのでしょうか?
詳しく解説していきます!
アイキャッチ画像:Eduardo Taulois / abs-new2 / Unsplash License。縮小・WebP形式へ変換。(16:9にトリミング)
まずは「いつ振動したか」を分ける

Adhitya Sibikumar / Three car pedals on the floor / Unsplash License。縮小・WebP形式へ変換。
ブレーキペダルの振動は、音や感触だけでは原因を決められません。急ブレーキのときだけなのか、普段の軽いブレーキでも繰り返すのか。まず、この違いを分けて考えます。
急ブレーキや滑りやすい路面での制動中に、小刻みな押し返しを感じる場合は、ABSの作動によることがあります。ABSは、車輪の回転が止まって滑る「ロック」を抑える装置です。ただし、振動するものを全部ABSと決めつけることはできません。[3]
効きが明らかに弱い、いつもと違ってペダルが深く沈む、警告表示も出ている。そんな変化があるときは、原因当てより安全確保を優先します。無理に走り続けず、販売店やロードサービスに対応を相談してください。
ABS作動中は、圧力の調節が足に伝わることがある

Samf4u / ABS HCU April 2018.jpg / CC BY-SA 4.0。縮小・WebP形式へ変換。
一般的な油圧式ABSでは、車輪がロックしそうになると、その車輪へかかるブレーキの圧力を加減します。弁やポンプで細かく調節するため、ペダルに押し返しを感じたり、作動音が出たりすることがあります。感じ方は車種や装置の方式で異なります。[1]
緊急の強いブレーキでABSが働いているときは、振動に驚いてペダルをゆるめたり、細かく踏み直したりしないことが大切です。必要な制動力を保つため、強く踏み続けます。Hondaの説明書も、作動に伴うペダルの動きと、この操作を案内しています。[2][3]
これは「どんな振動でも踏み続ければよい」という意味ではありません。緊急制動中のABS作動についての話です。ABSの中の部品や制御の流れは、関連記事の「ABS全体の仕組み」で詳しく説明しています。
普段のブレーキでも繰り返すなら、点検を相談する

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日常の穏やかなブレーキでも毎回振動する、以前にはなかった振動が続く、ハンドルや車体まで揺れる。このような変化は、ABSの正常作動という説明だけで片付けず、点検を相談したい状態です。
ブレーキや足回りには、回る円盤、摩擦材、車輪を支える部品などが関わります。どの部品が原因か、交換が必要かは、実車の確認が必要です。「ガタガタする」という一言だけで、特定の部品を交換すると決めないようにしましょう。
ABS警告灯が点灯したままの場合も、振動とは別に確認が必要です。始動時の一時的な点灯と、走行中も消えない点灯は分けて考えます。警告灯の意味と必要な対応は、その車の取扱説明書に従ってください。[3]
警告灯も確認し、振動した場面を整備工場へ伝える

Cole Freeman / black and white speedometer at 0 / Unsplash License。縮小・WebP形式へ変換。
相談するときは、覚えている範囲で「急ブレーキか普段の制動か」「路面は濡れていたか、段差があったか」「足だけか、ハンドルや車体も揺れたか」を伝えます。いつから起きたか、警告灯の有無も役立ちます。
条件を確かめるために、一般道でわざと急ブレーキを試す必要はありません。運転しながらペダルやメーターを撮るのも避けます。すでに起きた状況を、安全に停車してからメモすれば十分です。
点検を頼むまで自走できるか迷う場合は、症状と表示を販売店やロードサービスへ伝えて判断を仰ぎましょう。この記事は、原因を確定したり、走り続けてよいと保証したりするためのものではありません。
よくある疑問
振動が出たら、ABSが壊れたということ?
振動を伴う正常な作動もあります。ただし、振動だけで正常・異常を断定できません。起きた場面、普段との違い、警告灯などを確認します。
ABS警告灯が消えていれば、点検しなくていい?
警告灯だけでブレーキや足回り全体の状態は判断できません。普段の制動でも振動が続くなど、いつもと違う場合は点検を相談してください。
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参考資料
車種を指定しない基本構造の解説です。実車の操作・点検は、その車の取扱説明書に従ってください。




