コンロッドはピストンとクランクシャフトをつなぐパーツです。コネクティングロッドを略してコンロッドと呼ばれています。
各部の名称と役割
ピストンピンがはまる部分をスモールエンド、クランクピンがはまる部分をビッグエンドといい、この2つを繋ぐ部分をロッド部といいます。スモールエンドはピストンに接続され、ビッグエンドはクランクシャフトに接続されます。ビッグエンドとクランクシャフトはコンロッドキャップとコンロッドボルトで繋がれます。
コンロッドとピストンの結合部分において摩耗を軽減させるコンロッドブッシュ(コンロッドベアリング)と呼ばれる部品もあります。スモールエンドではバックメタル付き巻きブッシュ、ビッグエンドではバックメタル付き二分割ブッシュが使用されます。
コンロッドの鍛造方法と素材
コンロッドは主に、熱間鍛造で作られます。熱間鍛造とは、高温に熱した金属をプレスし金型成形を行う鍛造方法のことです。また、重力鋳造、ダイカストで作られる場合もあります。
材質にはクロームモリブデン鋼や炭素鋼などが使われます。レース用のエンジンではチタン合金が使われる場合もあります。