オンデマンド4WDの仕組みを4つのポイントで簡単解説!

【簡単】パッシブオンデマンド4WDの仕組み ドライブトレイン

オンデマンド4WDは、走行状況に応じて、自動で2WDと4WDを切り替える4WDの一種です。そんなオンデマンド4WDの仕組みについて4つのポイントで簡単に解説していきます!

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オンデマンド4WDとは?

【簡単】パッシブオンデマンド4WDの仕組み

オンデマンド4WDとは、通常は2WDで走行し、状況(要求)に応じて自動で4WDになるシステムです。「パッシブオンデマンド4WD」と「アクティブオンデマンド4WD」の2種類に分けられます。それぞれ駆動力を伝える機構が異なり、パッシブオンデマンド4WDは、タイヤの滑りを検知して4WDに変わり、アクティブオンデマンド4WDは電子制御によって滑りを予知して4WDに切り替わります。

パッシブオンデマンド4WDとは

【簡単】パッシブオンデマンド4WDの仕組み

パッシブオンデマンド4WDとは、ビスカスカップリングで駆動力を前後輪に分配する4WDの事です。パッシブという英語は「受け身」という意味で、駆動輪のスリップを検知してから4WDに切り替わることからパッシブオンデマンド4WDと呼ばれています。

ビスカスカップリングとは

Andy Rusho, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8436788による

ビスカスカップリングとは流体クラッチの一種で、ケースの中に多数のクラッチプレートと高粘度シリコンオイルが封入されているものです。このプレートにはインナープレートアウタープレートが交互に配置されており、インナープレートはシャフト、アウタープレートはケースと共に回転します。

この2つの回転数に差が生じると、遅い方により駆動を伝えようと力が働きます。FFベースのパッシブオンデマンド4WDを例にすると、前輪が滑り出すと、前後の車輪の回転数が同じになるまで、後輪に駆動力を伝えます。LSDにもこのビスカスカップリングを使用したものもあります。

アクティブオンデマンド4WDとは

【簡単解説】オンデマンド4WDの仕組み

パッシブオンデマンド4WDがビスカスカップリングを使って、タイヤの滑りを検知して4WDに変わるのに対し、アクティブオンデマンド4WDは高度な電子制御カップリングを使って、電子制御によって滑りを予知して4WDに切り替わります。

この予知というのは、センサーなどによってステアリングの舵角や車両にかかっている「G」などの情報を集め、それを元に駆動力の配分を制御する事です。

本格的なSUVに採用されるようなセンターデフ式フルタイム4WDに比べ、軽量・低コストなので、中型車やSUVなど幅広い車種に採用されています。

この記事を書いた人
自動車ライター
YOSHIKI

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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