夜、後ろの車のライトがルームミラー越しに目へ直撃。まぶしいなと思っていたら、ミラーの下に小さなレバーが付いています。押すと景色が暗くなる、あの地味な必殺技。一体、中で何が変わっているのでしょうか?
アイキャッチ:下部に防眩切り替えレバーがある、手動式ルームミラーの例。
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下のレバーは、後ろのライトのまぶしさを減らすため

Bob Adams from Amanzimtoti, South Africa / 出典 / CC BY-SA 2.0
このレバーは、手動で防眩機能を切り替えるためのものです。「防眩(ぼうげん)」は、まぶしさを抑えるという意味。後続車のヘッドライトがまぶしいときに、ミラーから目へ届く光を弱めます。
普段の見やすい状態と、まぶしさを抑えた状態を切り替えて使います。日産の手動防眩式ミラーの説明でも、夜間など必要なときに切り替え、通常時は元へ戻すよう案内しています。[1]
レバーを動かす向きは、車の説明書や実物で確認しましょう。ミラーの下にレバーがあっても、デジタル式の画面と鏡を切り替える操作の場合もあります。見た目だけで、全部同じ機能だと判断しないことが大切です。[2]
ガラスの表面と奥で、二つの反射を作っている

Tigraan / 出典 / CC BY-SA 4.0

Tigraan / 出典 / CC BY-SA 4.0
代表的な手動防眩ミラーのガラスは、横から見ると、薄いくさびのように厚さが違います。完全に平行な板ではありません。これにより、表面で反射する光と、奥の反射面から戻る光の向きに差を作ります。[3]
普段は、奥の反射面から来る明るい像を使って後ろを見ます。レバーを切り替えると、ミラー全体の角度が少し変わり、主にガラス表面の弱い反射を見る位置へ切り替わります。後続車のライトが弱く見えるのは、このためです。
ミラーが突然サングラスの色に染まったり、後続車のライトを消したりするわけではありません。どの反射が目へ入るかを変えているんですね。ガラスの傾きと目の位置が関わるので、座る姿勢が変われば見え方も変わります。
自動防眩ミラーは、同じレバーを自動で動かすの?

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多くの自動防眩ミラーは、別の仕組みです。センサーで周囲や後方からの光を調べ、電気を使って鏡の反射率を変えます。反射率とは、入ってきた光をどれだけ反射するかを表す割合です。[4]
代表的なものは、電気を加えると光の通り方が変わる材料を使います。強い光が届くと鏡を暗くし、条件が変われば戻すので、手動式のように運転者が毎回レバーを倒す必要はありません。
ただし自動でも、センサーを物で隠す、後方の光がうまく届かないなどの条件で働き方が変わります。Rに入れると防眩が解除される車もありますが、共通の仕様ではありません。機能のON/OFFや作動条件は、その車の説明書で確認します。
暗くすればするほど、安全になるわけではない

WillisMoon / 出典 / CC BY 4.0
防眩にするとまぶしさは減りますが、後ろの景色も暗くなります。必要がないのに暗い状態を続ければ、後方の確認がしにくくなります。昼間などは通常の見え方へ戻しましょう。[1]
ミラーの角度は、出発前に正しい運転姿勢で合わせます。走行中、後続車を見ようとしてミラーを長く見つめたり、設定に気を取られたりするのは避けてください。防眩機能を使っても、目視やドアミラーによる確認が不要になるわけではありません。
暗いまま戻らない、鏡に液漏れのような変色がある、自動式がいつもと違う。そんな場合は、設定と説明書を確認して販売店へ相談します。無理に分解したり、センサーをふさいで試したりする必要はありません。




